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再読 [日記的]

先日部屋を片付けていたら古い漫画にまぎれてなぜか1冊だけ「君の嘘、伝説の君」が出てきたので、久しぶりに読み返してみました。
いまだったらこうは書かないなとか、もっとこうすればよかったみたいな反省は、読み返すたびにあるんですけど、それよりも、ああ本当に自分の好きな、書きたいことばかり書いているなあという感慨があって、自作なのに結構感動しちゃった(笑)
主人公の操とヒロインの智奈が二人で海へ行くエピソードは自分でも気に入っています。
せっかくの外出なのに曇りで、やがて雨が降り、雨宿りしながら海辺の店でイカ焼きを食べ、岩場に秘密のあかしを残して、雨あがりの夕暮れの景色を見る。
二人の小さな旅の途中を表紙のイラストにしていただけたのも嬉しかったな[ぴかぴか(新しい)]
操のお姉さんの名前が「香織」なのは、少し前に「kanon」のノベライズを書かせていただいた影響でした。
「kanon」の香織と全然違うキャラなのに、姉といえば香織だろうみたいな単純な思い込みでネーミングした(笑)
あとがきに、このお話は最初は違うタイトルだったと書いていましたが
そういえば「君の嘘、伝説の君」というタイトルは、かなりギリギリにつけたのでした。
夜のコンビニ買い物をしてたら当時の担当さんから電話がかかってきて、じつはいま編集会議をしているんですがこのタイトルもうちょっと考えられないかという話になりまして、と突然ふられ、どうしましょうか~と何度かやりとりしたのちに決まったという…ファ●リーマートの店内で生まれたタイトルでした(笑)
そんな思い出や裏話なども脳内を巡って楽しみましたが、しかしその、萌え要素みたいのは全然なくて、笑えるでもなく戦うでもなく、青春なんだかプチホラーなんだか謎解きなんだかノスタルジーなんだか全然言いようがない不思議ちゃん話で、いま思うとよくこんな妙てけれんなお話を本にして出してくれたなーMFさん、と…
ありがたいです!
そして、この妙てけれんなお話を手にして読んでくださった皆様には本当に感謝しています。
初版の当時、操や智奈と同年代だった方も、いまはすっかり大人になっているのでしょうね。
私の本を読んでくださる方は年齢層高めと当時から言われていたから(汗 あるいはいまは、操くらいのお子さんがいらっしゃる方もいるのかもしれません。
そうして時は流れても、本のなかにはあの日の世界が存在していて、古い団地も秘密の場所もどこかでそっと待っている。
不思議だなあ……
現実の、モデルになった町はお話に出てくる町と少し違うけど、またこっそりロケハンに行ってこよう。

「君の嘘、伝説の君」は、電子書籍でも配信しています。
お話の操は自分の携帯電話も持っていませんでしたが、いまでは端末で読書もできるんですね。
ただいま夏のフェア開催中でお得価格で読めるようです。
よろしくお願いいたします~

君の嘘、伝説の君<君の嘘、伝説の君> (MF文庫J)

君の嘘、伝説の君<君の嘘、伝説の君> (MF文庫J)


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宵待なつこ

先生こんにちは。
“ウソデン”を読み返されているということで、私もおよそ十数年ぶり(!)に読み返しています。いまちょうど、智奈の部屋で操と智奈が“ごっこ遊び”をしていた場面を読み終えたところですが、このシーン……めちゃくちゃ好きです(笑)
“ウソデン”といえばこのシーンだろうというくらい、私の中で強く印象に残っていて、何というか、現実世界の片隅に、小さな小さな嘘のセカイが顕現した瞬間とでもいいますか、意識をそらせたとたん脆く崩れ去ってしまうような儚い一瞬が、すごく愛遠しく思えるのです。
 それは操と智奈の関係にも言えて、“ウソデン”のみならず先生の作品に登場する少年と少女は、その関係性が夢のように淡く、透明なんですよね。普通の友達ではなく、恋人と呼ぶほど親密ではない。知人というほど他人行儀ではないけれど、お互いのことは分からないことが多い。
 しかし、じゃあどういう関係なのかを言葉にしようとすれば、曖昧ではっきりとしない、それこそ自分たちの関係は“嘘”なんじゃないかと不安になってくる。だからこそ夢のようで、その浮遊感がもう、ほんとに素晴らしくツボなのです(笑)

 長々と失礼しました。どうかずっと小説を書き続けて下さいますように。
by 宵待なつこ (2016-07-27 18:10) 

清水マリコ

>宵待なつこさん
こんにちは。コメントありがとうございます!
ウソデン一緒に再読してくださって嬉しいです。
操と智奈がごっこ遊びをする場面は、書きながら一番難しく、何度も書き直したことを覚えています。中学二年生男子の操にとって、とつぜん女の子に求められた「妹ごっこ」に応えるのは、ものすごくハードルが高いはず。そこを拒みすぎずノリすぎず、操に頑張ってもらいつつ、読んでくださるみなさんに、操に共感してもらえるよう、試行錯誤を繰り返しました。
その場面がいま、宵待さんのお心に残ったとコメントいただけると、しみじみとほっとします(笑)よかったね、と、操と当時の自分に伝えてあげたいです。
嘘をほんの少し守っただけの、儚い絆だから大切に思える、いまも私が書きたいことのひとつです。
宵待さんのお言葉に応えられるように頑張ります。ありがとうございます。

by 清水マリコ (2016-07-31 14:08) 

kouzi3

その、夏のフェア的なもので適当に10冊ほど買ったら、なんと内3冊が清水マリコさんの作品でした。あらすじとタイトルと、値段で適当にえらんだのですが、とても良かったです。今3冊目の友達からお願いします。を読み終えて、もっと、その作品の世界観の中に居続けたくて、今度は定価で続編や他の作品も読みたくなって、ネット検索したらここにたどり着きました。残念ながら期待した作品の続編は出ていないようですが、他の作品も面白そうなので、今から買いにいってきます。新しい作品も期待してますので、時々、ここもチェックしたいと思います。
by kouzi3 (2016-08-06 12:03) 

清水マリコ

>kouzi3さん
はじめまして。コメントありがとうございます!
新しく私を知ってくださった方から、他の作品も読んでみたくなったという感想をいただけて、とても嬉しいです。
夏のフェアに参加させていただけてよかったです!
紙の本の味わいも捨てがたいですが、時を問わず、気軽に触れていただけるのは電子書籍のいいところですね。
ぽちぽちですが、ブログもまた更新したいと思っているので、お時間のあるときにでも、また遊びに来てくださいね。


by 清水マリコ (2016-08-12 00:07) 

ハバタキ

君の嘘、伝説の君は自分にとって一番好きなライトノベルです!発売当時自分も操たちと同じく中学2年生で、この作品を読んで嘘をつくことについていろいろと考えさせられました。
この作品を読んで思ったこと、考えたことは今でも自分の生き方の一部になっていて、この作品に出会えてなかったら今の自分は存在しないと言い切れるほど影響を受けた作品です。
今日ふと君の嘘、伝説の君のことを思い出して検索したらこのブログを見つけたので嬉しくて書き込ませていただきました。
by ハバタキ (2016-09-08 02:00) 

清水マリコ

>ハバタキさん
コメントありがとうございます!操と同じ歳で「君の嘘、伝説の君」を読んでいただいたのですね。
ハバタキさんのみずみずしい感性は、きっと、作者の私でも感じられないことを、物語から感じ取ってくれたに違いありません。
いまもこうして作品を覚えていてくださって、ブログにコメントをいただいて、心から嬉しいです。物語を書いて、本にしていただけて、本当によかったと思います。
by 清水マリコ (2016-09-16 21:19) 

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